野ウサギの走り

私は、野ウサギの走りを実見したことがあります。

あれは、富士山の麓。
帝人が作った富士研修所。←贅沢な作りの・・・・・・最高の研修施設、でした。こういう優良企業は、この研修所を一般に公開しておりました。社員研修ってのは、貧乏くさい施設でやっては、いけないなぁー。

社員研修としてオリエンテーリングをやりました。
パーマネント・コースが設営されていませんでしたから、
ポストを我々の側で、作りましたが、

その時のことでした。
林をつきぬけたところに、芝生畑があって・・・・広い、芝生畑でした。なにしろ、国土地理院の二万五千分の一の地図に、地類界の記号で区切られた芝生畑でしたから。
その芝生畑を、一直線に走り抜けた野ウサギの走りを、私は、見てしまったのです。
こういう光景は、動物園では、見ることは、できませんな。

野ウサギですから、茶色の毛皮の野ウサギです。一昔前の日本人ならば「あかい兎」と言ったろうと思います。

それが、ホントウに真一文字に一直線。そして、芝生畑を駆け抜けて、向こう側の林の茂みのなかに。
芝生畑ですから、遮蔽物ってのが、ないんです。天空から、全身がさらされている状態です。
その野ウサギにとっては、恐怖の瞬間だったろうと思います。←そういう走りでした。