2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
日本では、宗教界で始まったトレーニングでしたが、 これが、 産業界に、取り入れられていきました。 ○○コンサルタント、略して○コンという会社は、たくさんのトレーナーを擁して、需要に応えていました。 J・R 昔は国鉄と言いましたが、国鉄でも○馬さんとい…
これをやっていますと、 しだいに、グループのメンバーに、いらだちがつのり、長い沈黙が続いたり、葛藤や軋轢があり、厳しい緊張がしいられるんですが、 しだいに、グループの中に融和がもたらされ、お互いにあけすけにモノを言い合い、←これを、グループの…
参加者の皆さんは、 これには、戸惑いますね。 ためらいや、沈黙。 それを打ち破るための唐突な発言。 形式的な挨拶やら、自己紹介。 そして、お互いに腹の探り合い、です。 ということが、実は、話し合いのテーマなんです。 腹の探り合いをしているんですね…
このトレーニングは、センシィティビティー・トレーニングsensitivity trainingと呼ばれていました。 訳したら、感受性訓練です。 トレーニング・グループとも、ティーグループとも呼ばれていました。 ラボラトリー・トレーニング、あるいは、これを縮めてラ…
アメリカのコネティカット州の州立教育大学で、コネティカット州教育局人種問題委員会と、マサチューセッツ工科大学グループダイナミックス研究所との共催のワークショップは、1946年の夏のことでした。 それから10年あまりたった、1958年、山梨県の清里で、…
柳原先生は「ここに体験学習の源があるんだ」←ここに始まるんだという、そういう説明をされました。 これを、柳原先生は、日本にもって来られたのです。 柳原先生のご専門は、・・・・・・・実は、キリスト教神学でした。 そして、 柳原先生は、宗教的指導者…
とまぁ、そういうことで、 就業差別撤廃のためのリーダー養成を目指したのです。 そのためのワークショップでした。 そこに、観察係を置いて、 そのワークショップの現場で起きているできごとそのものが注視されたのです。 「今、この場で起きていること」 ←…
このワークショップには、明確なネライがありました。 就職差別を撤廃する運動を進めるためのリーダー養成でした。 リーダー養成って・・・・・ 戦時中のアメリカでは、節約のために、白パンではなく、黒パンをもっとたくさん食べましょうというキャンペーン…
今日は、私は、甲子園でした。 午前中は、大阪城の石垣を見て、 午後は、・・・・・・甲子園でした。 そして、 その後は、昔の卒業生との、再会でした。「応援に来られるんですか?」という電話を頂き、 「はい、行きますとも。」と返事しました。 私が初め…
そして、そこで、 レヴィンが、そこまで、 予想していましたモノか、どうか。 その観察記録を、 観察されている人たちに対して、公開して欲しいという、 そういう要望が、観察されている人たちから、出されたのです。 そして、 のみならず、 観察者の人たち…
レヴィンは、 単なる書記ではなく、 観察者として、 グループの中に起きる様々な出来事。 例えば、 相互の影響関係や、同調や、強調。 あるいは、 対立。 それらの中には、 葛藤や軋轢。人間関係の軋みもあるんでしょうが、 それらを含めて観察するようにと、…
15日の話題に戻します。 さて、今から60年前に、 ユダヤ人にたいする就職差別をなくすためのリーダー養成のワーク・ショップが開かれまして、 そこに、記録係をおくようにクルト・レヴィンは、提案したのです。 記録係りなんていいますと、 単なる書記のこと…
ここでの私の知見については、 拙稿「宗教集団における信仰治療」に書いたことでした。 今では、遠い昔のことです。 でも、 これにまつわる私の問題関心は、いまだに変わっておりません。 昔のままです。
私にとっては、それはもぅ、掘り出し物でした。 この新興宗教団体というのは、 福岡県の筑紫野市に本部をおく、○隣会の事でした。 今は、○隣教といいます。 このグループ・ダイナミックス的研究は、佐賀大学の人たちによる研究でした。 そして、その結論は、…
学生時代の一時期、 私は、下馬におりました。 世田谷区には、下馬(しもうま)と、上馬(かみうま)というのがあって、江戸時代は、馬引沢村(まびきざわむら)。 それが、後年、人家が増えたのでしょうか、上馬引沢村と下馬引村とに分かれました。それとも…
・・・・・あれは、大学院のときの授業中のことだったなぁー。 森○先生が、この本を取り出して、 「これは、面白い本ですね。」と言われたことがありました。 という場面を私は、記憶しております。 記憶に残った理由は、それは、私が当時、グループ・ダイナ…
このリーダー養成のワークショップに、 クルト・レヴィンも加わっていました。 この人は、グループ・ダイナミックスの創始者でしょう。 集団力学と、訳します。 グループの中に起きる様々な人間関係の影響関係・力関係ナンテことを研究するのが、グループ・…
もう、かれこれ、60年以上も前のことになるんですが、 ですから、日本とアメリカとの戦争はおわつていましたが、 アメリカで「差別をなくすための、リーダー養成のためのワークショップ」が開かれたのです。 以下、柳原先生の口調を再現しますと、「差別なん…
歴史的に説明するという方法が、あります。 ものごとには、始まり(起源)があるんだという発想です。 柳原光先生の説明によれば、・・・・・ ここで、柳原先生を引き合いに出すのは、 それは、柳原先生が、ラボラトリー体験学習をアメリカから日本にもって…
とまぁ、 この二つが、私の想定する質問なんですけれども、 でも、 実際には、こちらの想定外の質問を頂くというのが、現実ですね。 私は、 想定外の質問を頂いて、 その質問の意味すら理解できない・・・・できなかった・・・・ そして、 だいぶ経ってから…
さて、これまで、 ラボラトリー体験学習って何か、ということを問われもしていないのに語ってきました。 その説明に、一区切りついたと自分では、思っております。 このような説明をしますと、どんなお尋ねをいただくことになるのか。 私が想定できるのは、…
ラボラトリー体験学習は、 学級集団のみならず、職場で仕事を分かち合う人たちがそれぞれに、のびのびと自分らしさを発揮しながら、 おたがいに“聴き合い、学び合い、支え合う”ことのできる組織風土に創り上げていく学習なのです。
自分の言いたいことだけを言いまくり、 自分の良いところは隠し合い、 そして、 自分の手柄だけを競い合うだけならば、 一人ひとりの力が、グループのなかで十分に活かしきれません。
グループ実習をとおして体験学習を重ねますと、グループの成長がみられます。 グループの成長というのは、相互の信頼関係の深まりのことです。 お互いに何の遠慮もなくあけすけにものが言い合える間柄にグループの人間関係が成長していきます。 おたがいに聞…
体験学習は、 その人の自己概念を揺さぶり、認知の枠組みの修正を迫るところがあります。 これに戸惑いを感じる人もいるでしょう。 でも、その場面こそ、成長の兆し、でありましょう。
私たちには、自己概念を守りたいという欲求があります。 その自己概念が、 私たちの決断と行動とをコントロールしているのです。 ・・・・・・私は、性格という言葉を使いません。 私たちが、日常生活のなかで、性格という言葉を使う場面があります。 それは…
しかし、 自己概念に異質な体験、 自己概念に脅威を与えるような体験を、自分の体験として受け入れ、 新たな統合をはかることが、体験学習でいうところの成長なのでしょう。
いわんや、 自己概念に脅威を与える体験は、これは、受け入れがたいものがあります。 その体験を否定し、打ち消し、あるいは、気づかないふりをしたり、それどころか、ホントウに気がつきません。 気がついたとしても、そのような体験は事前に察知して避けて…
私たちは、 自分の自己概念を、あたかもフィルターのようにして自分の体験を認知しています。 自分の自己概念に合致する体験を、私たちは、そのままに受け入れます。 しかし、 自己概念にそぐわない体験、自分の自己概念に異質な体験を受け入れることには、…
私たちは、誰もが自分についての「自己概念」を持っています。 自己概念というのは、 自分で思っている自分のことです。自画像といいますか、セルフ・イメージのことです。 クーリーがいうところの「鏡に映った自己」のことです。 Charles Horton Cooley 186…