2009-01-01から1年間の記事一覧

『帝都の夜明け』

戦前の日本には、 陪審制度が、ありました。 しかし、 運用がうまくいかず、停止された、ということです。 そして、停止されたままになっていました。 ですから、今年から始まった「裁判員制度」は、 始まったのではなく、再開された、ということでしょう。 …

つくりもの。

12人の怒れる男たち。 邦題は『12人の怒れる男』ですが・・・・・ 原題は、12 angry men です。 日本語の良いところは、単数複数に鈍感なところでしょう。 この12人(これらの12人、←という言い方は、日本語では、したり、しなかったり。)のうち、 11人につ…

主役は、・・・・・・・

去る五月九日、 ○○会館の三階の会議室で、 □□さんが、こう言っておられました。 「あの、“宅配便の会社の経営者”が、準主役ですよねぇー。」 私も、そう思います。 主役は、もちろん、ジェーン・フォンダが演じる建築技師なのだけれども。 でも、 私には、む…

ふりかえりシート

・・・・・・これが、私の作った「ふりかえりシート」でした。 苦慮したのは、 単なる「映画鑑賞会」になってしまわずに、 自分たちのグループでのコンセンサスづくりのプロセスに、どこまで、肉薄できるか、ということでした。 なにしろ、 映画の内容のイン…

【怒れる12人の男たち】ふりかえりシート

グループ実習【12人の怒れる男たち】 平成21年5月9日(土) ふりかえり①あなたは、映画を見て、 誰(出演俳優)の、どの場面が印象に残ってすか? それは、同感・共感・反感・嫌悪感でしたか? 不自然だと思った行動がありましたか? ②グループでの意見交換では…

グループ実習【12人の怒れる男たち】

今日は、 グループ実習【12人の怒れる男たち】でした。 午後の一時にスタート。 5時半には、終了・・・・・と、しました。 ネライは、 これは、もう、いろんなことが、学べます。 ふりかえりシートは、 これをどう作るのかは、ファシリテーターとしては、腕…

「本以外のなにものをも生まない・・・・」

レヴィンは、 「本以外の何ものも生まない調査研究では、不十分である」としました。 レヴィンは、 アクション・リサーチとは、 1 分析・事実発見・計画・実践・評価などの循環過程であり、 2 調査研究と実務・実践者との協働を必須とし、 3 変革への戦術…

体験学習の循環過程

「体験学習の循環過程」ってのは、 クルト・レヴィン(1890〜〜1947})の「アクション・リサーチ」の考え方からですね。 レヴィンは、小さな集団でのグループのメンバーの活動を観察して、データを集めて分析し、そして、・・・・・・次はこうしようかなぁーと…

柳原先生のこと、

柳原先生のことは、大澤社長からいろいろと聞かされております。「柳原先生はね、ホントは、STなんて、好きじゃなかったんだよ。」とも。 教材・教具のある、構成的なグループ実習のほうが、良かったのでしょう。「柳原先生の作るグループ実習教材は、・・…

『クリエイティブ O.D』vol?

『クリエイティブ O.D.』第一巻の購入が、私はプレスタイム社とのおつきあいの始まりでした。 柳原先生は、こう言っておられました。 「けっして、このマニュアル通りには、使わないで下さい。それぞれの職場のニーズに即して、変形して使って下さい。」…

組織開発

プレスタイム社の事業は、 『クリエイティブ O.D.』第一巻の刊行から始まりました。その前にも、何冊かの本を出版していましたが、この『C.O.D』vol.?の刊行が、嚆矢でしょう。 O.D.って、組織開発・・・・オーガニゼイション・ディベロップメ…

社会変革を指向して。

その当時から、Tグループのトレイナーをしておられて、 今でも、Tグループをやっておられる方がいます。 数年前に、私は、この方にお尋ねしたことがあります。 「長いこと、Tグループをやってこられて、その長い歳月のうちには、色々と考え方の変化もあっ…

エンカウンター・グループの記録映画。

日本で最初に感受性訓練(ST)を取り入れたのは、JICE(立教大学キリスト教教育研究所)であり、そこに拠った柳原光先生でした。 私のST体験は、このジャイスでのトレーニングでした。・・・・・・・・今から、30年も前のことですが。 このジャイスで…

社会変革

ロジャースのエンカウンター・グループは、 カウンセリングの仕事をする人のための自己修養の方法でしょう。 レヴィンが目指したのは、社会変革でした。 社会変革のためのリーダー養成でした。

レヴィニアン

柳原先生が、トレーニングの最中に、こう言われたことがありました。「私の立場は、レヴィニアンです」って。 柳原先生は、カタカナ英語を使わない人でした。 この時も、しっかりと、口と舌の動きを整えての、下唇を噛んでの“V”の発音でした。 ご家庭でも、…

エンカウンター・グループ

エンカウンター・グループと、ラボラトリー体験学習とは、どう違うんですかと、問われたことがあります。(そんなこと、どうだっていいんじゃないですか)って、思ったけれども、「いいえ、帰ってから報告書を作らなければなりませんから」と。 あぁ、そうい…

起源論

こういう説明の仕方は、起源論です。 こんなふうに説明することは、 クルト・レヴィンに淵源を求めて、 今、自分がやっていることに繋げております。 これって、「系譜づくり」ですね。 その意図は、自分の正統性の主張です。 つまりは、自己正当化。 系譜っ…

休憩時間に・・・・

当時のST(感受性訓練)の場面を回顧して、私にこんなことを言ったおられた方がいました。「セッションの場面だと、みんな緊張してしまって黙りこくっている。それが終わって、休憩時間になると、みんな解放されて、のびのびとしていましてね。」って。 そ…

柳原光先生は、

柳原先生は、こう言っておられました。「学生にたいして感受性訓練をやりましたが、学生がセッションの時間が始まっても、その部屋に入ってこないんですよ。 入ってこないで、建物の外を歩いていましたよ。 感受性訓練は、教材や小道具は使わずに、 “今、こ…

宗教界から産業界に

日本では、宗教界で始まったトレーニングでしたが、 これが、 産業界に、取り入れられていきました。 ○○コンサルタント、略して○コンという会社は、たくさんのトレーナーを擁して、需要に応えていました。 J・R 昔は国鉄と言いましたが、国鉄でも○馬さんとい…

グループの成長

これをやっていますと、 しだいに、グループのメンバーに、いらだちがつのり、長い沈黙が続いたり、葛藤や軋轢があり、厳しい緊張がしいられるんですが、 しだいに、グループの中に融和がもたらされ、お互いにあけすけにモノを言い合い、←これを、グループの…

here and now

参加者の皆さんは、 これには、戸惑いますね。 ためらいや、沈黙。 それを打ち破るための唐突な発言。 形式的な挨拶やら、自己紹介。 そして、お互いに腹の探り合い、です。 ということが、実は、話し合いのテーマなんです。 腹の探り合いをしているんですね…

センシィティビティー・トレーニング

このトレーニングは、センシィティビティー・トレーニングsensitivity trainingと呼ばれていました。 訳したら、感受性訓練です。 トレーニング・グループとも、ティーグループとも呼ばれていました。 ラボラトリー・トレーニング、あるいは、これを縮めてラ…

第一回教会集団生活指導者研修会

アメリカのコネティカット州の州立教育大学で、コネティカット州教育局人種問題委員会と、マサチューセッツ工科大学グループダイナミックス研究所との共催のワークショップは、1946年の夏のことでした。 それから10年あまりたった、1958年、山梨県の清里で、…

体験学習の源

柳原先生は「ここに体験学習の源があるんだ」←ここに始まるんだという、そういう説明をされました。 これを、柳原先生は、日本にもって来られたのです。 柳原先生のご専門は、・・・・・・・実は、キリスト教神学でした。 そして、 柳原先生は、宗教的指導者…

ワークショップの現場において

とまぁ、そういうことで、 就業差別撤廃のためのリーダー養成を目指したのです。 そのためのワークショップでした。 そこに、観察係を置いて、 そのワークショップの現場で起きているできごとそのものが注視されたのです。 「今、この場で起きていること」 ←…

リーダー養成

このワークショップには、明確なネライがありました。 就職差別を撤廃する運動を進めるためのリーダー養成でした。 リーダー養成って・・・・・ 戦時中のアメリカでは、節約のために、白パンではなく、黒パンをもっとたくさん食べましょうというキャンペーン…

今日は、私は、甲子園でした。

今日は、私は、甲子園でした。 午前中は、大阪城の石垣を見て、 午後は、・・・・・・甲子園でした。 そして、 その後は、昔の卒業生との、再会でした。「応援に来られるんですか?」という電話を頂き、 「はい、行きますとも。」と返事しました。 私が初め…

レヴィンが、予想していたものか、どうか。

そして、そこで、 レヴィンが、そこまで、 予想していましたモノか、どうか。 その観察記録を、 観察されている人たちに対して、公開して欲しいという、 そういう要望が、観察されている人たちから、出されたのです。 そして、 のみならず、 観察者の人たち…

書記ではなく、観察係り。

レヴィンは、 単なる書記ではなく、 観察者として、 グループの中に起きる様々な出来事。 例えば、 相互の影響関係や、同調や、強調。 あるいは、 対立。 それらの中には、 葛藤や軋轢。人間関係の軋みもあるんでしょうが、 それらを含めて観察するようにと、…