2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ミルズは、「動機は、 ある行為の“原動力”となる内的状態というよりは、 人々が自己および他者の行為を解釈し説明するために用いる「類型的な語彙」(typical vocabularies)である。」 ←まぁ、そういうことなんだろうなぁー。
フロムが、自分の著書のなかで、 繰り返し述べたことがあります。 それは、 「自分の行為の動機が、 本人の思っている動機とは、別なところにあるということに気づけば、 自分の行為に対する洞察は深まるのだ。」 ということでした。 ウェーバーの行為論に対…
ウェーバーの考え方に対して、 ワトソンの「行動主義心理学」は、 「行為の意味理解なんて、できません」という主張です。 そして、徹底した科学主義の立場に立てば、ワトソンの言う通りでしょう。 人間の心の内面なんて分かりません。 分かるはずも、ないん…
ワトソンの考え方は、言ってみれば、一つの発見でもありました。 錬金術から、化学が、 星占いから、天文学が、 神話から、歴史学が、 あぁ、私は、社会学ですから、 学祖コントは、24歳のときに、三段階の法則を提唱しております。 「神学から形而上学へ。…
ウェーバー流の“行為の意味理解”に対しては、 行動主義心理学の立場からの反論がありました。 ワトソンの行動主義です。 人間の内面なんて、うかがいしれない。 ただ、分かるのは、 外側から観察し得る“行動”だけだ、とする説です。
本人によって、主観的に思念された行為の意味、だなんて、 そんなこと、 第三者には、分かるんですかねぇー、という疑義は、 これは、昔から、ありました。 ウェーバーは、この疑義に対する反論を用意していました。「シーザーを理解するためには、シーザー…
心情倫理は、 結果を顧慮、しないんですよ、ね。 「結果は、神のみぞ、知る」なんです。 だから、殉教ってのが、あるんですね。 「信念倫理」とも訳しますね。 これに対して、 政治は、これは、結果責任が問われる世界、ですね。
実際の行為には、さまざまな動機が、からみあっているんだよなぁー。 だから、鉱物から、不純物を取り除くように、 にごり水を濾過するかのように、 つまり、 「純粋物」を抽出するために、「理念型」を作った。 どういったら、いいのかなぁー。 ウェーバー…
目的合理的行為・価値合理的行為、という「理念型」を持ち出すことによって、 ウェーバーは、 蓄財という、俗な営みと、 勤勉という、禁欲的な営みとを、結びつけて、 西欧における、近代資本主義の成立と、プロテスタンティズムの職業倫理との融合を、解き…
そうかぁ、 「病気でもないのに、家でブラブラしているのは、恥ずかしい」 まさしく、「恥の文化」 スーツ姿で出勤するのが、ステータス。 うーむ、なるほど、そういうことか。 ということは、 近代資本主義の勃興期において、「勤勉」に働いていた人々は、 …
もう、何年も前の出来事でした。 プレスタイム社の研修で、 あれは、 【価値明確化】の実習をやっていたときのことでした。 あなたは、なぜ働くのか、という話題になりました。 そのとき、 広島から来ていた、ある年配の方が、こう言ったのです。「だって、…
えぇ、ですから、 ウェーバーは、 蓄財という、実に俗な動機と、 神のお召し、ということを、結びつけて説明することができたのでしょう。 孔子は、「麦や米の作り方を学びたい」と言った弟子に、 「そんなことは、勉強する必要はない」って、答えていました…
えぇ、ですから、 うまく、おさまっては、くれませんね。 一つの行為に、さまざまな“動機”が、こめられています。 だから、「理念型」ですね。 純粋に「目的合理的行為」「価値合理的行為」というのが、あるということではないでしょう。 感情や、しきたり・…
「あなたは、何の為に、に働くの?」 という、問いかけ自体が、 すでに、目的合理的行為を前提としてしまっています。 メシを食うためさ。 働かなきゃ、妻子が養えないからさ。 ということであれば、目的合理的行為。 働くことは、尊いことです、ということ…
価値合理的行為は、 自覚的であり、計画性があって、首尾一貫性があります。 ということで、感情的行為や、伝統的行為とは区別されます。 結果を顧慮しないといいますか、 ソロバンを弾かないということでは、目的合理的行為と区別されます。 ですから、 目…
目的合理的行為は、 意図するところの目的があって、それを実現するための手段を講じての行為でしょう。 結果を顧慮しての行為です。 ただし、 その結果が、意図するところとならない場合もあり得るでしょう。 価値合理的行為は、 なにかの為の、「手段」と…
若き日の千葉周作が、伊香保の湯に逗留し、宿の主・木暮武太夫と剣術談義をする場面を司馬遼太郎は、次のように描いている。千葉周作は、当時の剣術修行のうちの“神秘性”の部分を削ぎ落とし、単なる技術のみに純化させようとしたのである。千葉周作にとって…
と、言われても、この言葉だけでは、何のことやら、 サッパリ、わからないですね。 この「合理的」ってのが。「理性にかなっている」という意味なんでしょうが、 さぁーて、 なんで、こんなことを言う必要があったんだろうか。 マックス・ウェーバーは、 近…
だから、 “ふりかえり”なのです。 そして、 “わかちあい”で、 確認しなければならないことなのでしょう。
こんな話題が、なんで、体験学習と関係あるんだろうか? はい、 話題は、「ラボ方式による体験学習の循環過程」でした。 そして、 どうしたら、 think に向かうのか? でした。 然り、 考えることは、“問う”ことから、始まるんです。 だから、「その行為の意…
マックス・ウェーバーは、 主観的に思念された、意図に基づく行為の“意味理解”ってことを、言いました。 いかにも意味ありげな目配せ、ならば、それは、分かります。 それが、分からなければ、社会生活に不都合が生じます。 でも、 その「いかにも意味ありげ…
マックス・ウェーバーの 「行為の意味理解」には、 ・・・・・・・・誤解が、避けがたいよね。 つまり、「妙齢の女性が、こちらに向かって、 いかにも、意味ありげに、目配せをした。」 っていう場面での、「意味」の了解なんです。 そして、 まさしく、この…
「思いつきというものは、人が精出して仕事をしているときに限って現れるものだ。」 『職業としての学問』に出てくることばだったと思います。 エジソンも同じようなことを言っていました。「天才とは、99%の発汗と、1%の霊感である。」 ←汗と、感とで、韻…
マックス・ウェーバーが、「国家とは、ある一定の領域の内部で、・・・・・この「領域」というのが特徴なのだが・・・・・正当な物理的暴力行使の独占を(実効的に)要求する人間共同体である。」 と言っていますが、 然り、 国家権力とは、暴力の装置なので…
今年は、遅れに遅れて、 やっと、教務課から、出席簿が届きました。 6月の下旬に、やっと、届いたのです。 さて、これまでに、私の手元に集めおいていた出席カードを取り出して、 一枚一枚、確認しながら、 出席簿に、○印を書き込むという、実に、煩瑣で、原…
去年の9月30日にも、同様な話題にふれております。 この件については、 司馬遷が『史記列伝』の第五巻 に書いた言葉が、決着をつけていると思います。 曰く 「法律禁令というものは、統治のための道具ではあっても、清(正しい)と濁(邪)とを裁定匡正する…
警察官の仕事は、 市民の生命・財産を守ることです。 ←これは、まぁ、当たり前のこと。 交通警察官の仕事は、 交通の安全を守ることです。 でも、現場の警察官がやっている仕事は、 車を運転している人たちの安全を守る、ということよりも、「道路交通法規」…
「行為の意味理解」って、 道路を自動車を運転して走っていたら、 前方に、制服を着たお巡りさんが、赤い色の旗をふっているのが見える。「あぁ、あれは、こちらに向かって、旗をふっているんだな。 あれは、『停まりなさい』という意味なんだな。」 って、…
私の職場は、 6月28日から7月の11日までの2週間、 麻疹(はしか)の流行のため、臨時休校となりました。 わずか、5名の罹患者ですが、でも、臨時休校。学生は、登校禁止。 さて、 この2週間、 「災いを転じて福となす」であります。 この2週間で、『職場適応…
「目的合理的行為」ってのと「価値合理的行為」ってのが、 マックス・ウェーバー独特の用語法、なのです。